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……働きアリのような生活は、妻への愛情を奪い去ってしまっていた…。
だから離婚が成立したその日の夜は、むしろ晴れ晴れとした気持ちだったと思う。
珍しく一人で酒を飲み、独身時代のように夜の街を徘徊した。
様変わりして若者のものになってしまった街並みを見て感慨に浸っていると、
視線に気付いたのだ。「―――」
もしも子を授かっていたならば……と、そんな考えが浮かんでしまうような、
自分の娘ほども年の離れた少女だった。
自分のような中年と電車で隣り合ったなら嫌な顔そして離れていきそうな、
女子校生という名前の生き物だ。だが彼女は、離れるどころか近付いてきた。
そして言ったのだ。「ねぇ、もしかしておじさま、暇しちゃってるの?」
むわり―――と。生意気に、濃厚な雌の匂いを漂わせながら